2006年 08月 26日
手書き溺愛 2
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『手書き』 とか 『ペイントアイ』 と表現してしまうと、もしかしたら筆で書いてると誤解されそうですが、ワタクシそんな器用ではないので(笑) 画像のような道具で目玉を書いて!? います。
要は、それぞれ大きさ(直径)を変えた道具(何と表現すれば良いのでしょうか?)の先に塗料を付け、それでスタンプを押すようにヘッド部分やボディーに直に目玉を丸く落としていくワケです。以前、丸くくり貫いたテンプレートを作ってエアスプレイで吹いて見たり、色々な方法を試してみた事が有りますが、結果的にはこの方法が1番簡単で失敗が少ないので昔からずっとこの方法で目玉を書いています。
余談ですが、ペイントアイが魅力的なバグリーのルアーも、昔からコレと同じ方法で1個、1個、目玉を書いているそうです。
使ってる道具ですが、僕は木製のお箸や丸棒を使用しています。先端が垂直のままだと綺麗に塗料を落とせないので、先端のエッジを紙やすり等で丸く削っておく事をお忘れ無く。
一見、原始的で単純な方法なのですが、例えばポッパーなど丸い曲面に綺麗に真ん丸な目玉を落とすのって以外に難しかったりします。まぁ要は慣れの問題なんですけどね。僕の場合、曲面の強い場所に目玉を落とす時はそのまま垂直に一度で落とすのではなく、言葉では上手く説明出来ないのですが、クルクルっと塗料の付いた道具の先端を曲面に合わせて円を描くように塗料を落としています。その場合、通常よりも先端の丸くエッジを削った物を使っています。
次に使用している塗料ですが、道具の手入れや粘度の調節が簡単な水性エナメル塗料を使用しています。水性ですので粘度が増した場合でも水で簡単に薄める事が出来るので気に入ってます。それとシンナー系の溶剤を使用していないのでマテリアルを溶かす心配がないので、安心して使用できます。
塗料の粘度に関しては、濃過ぎず、薄過ぎず。粘度が薄過ぎると塗料を落とした時に液ダレし易いので、心持ち粘度が強めの方が失敗無く綺麗に仕上がります。目安としては、筆で書く時よりも多少粘度強めかな。
目玉を落とす(書く)前の、落とす側のヘッドやボディーの前処理ですが。
例えばヘッド部分など、スレッドそのままの状態ですと塗料が染み込み易く、又は、スレッドが凸凹した状態では綺麗に落とす事が出来きません。面倒でも目玉を落とす前に、一度エポキシなどで薄くコーティングする事をお勧めします。
また、マイラーチューブなどに塗料を落とす場合も同様です。そのままの状態で塗料を落とすとチューブの網目に塗料が流れてしまい綺麗な丸を描く事が難しいので、ソフテックスやウルトラ多用途などの弾力性の有る接着剤で事前にコーティングして網目を塞いだ後に塗料を落とすと綺麗に仕上がります。
因みに・・・・
シリコン系の接着剤は塗料を弾いてしまうので、ペイントアイには不向きです。
最後にペイント後の目玉ですが、実釣で使用していると意外に塗料が剥がれ易いので、僕の場合は乾燥後に再度コーティングを施しています。まぁ、その方が艶も出て見た目も綺麗ですからね。
by Jun-Freestle
| 2006-08-26 18:18
| フライの話し